環境調査の潮見表・タイドグラフ
調査に必要な潮位帯と時間帯を絞り込む
干潟・磯・港湾などの環境調査では、同じ潮位条件で観察や試料採取を行うことが、調査結果を比較するうえで重要です。地点ページの「用途別モード」で環境調査を選ぶと、対象に合わせた潮位帯・潮の向き・日中限定の条件を設定できます。
条件に合う時間帯はタイドグラフと10分毎の潮位で確認できます。実地では気圧・風・河川流量などによる推算値とのずれがあるため、現地の水位と安全状況も併せて確認してください。
地方から選ぶ
AREAS調査日の選び方
干潟の底生生物調査や海藻の分布調査など、干出する範囲を対象にする調査では、干満差の大きい大潮の干潮前後を選ぶのが基本です。日本の多くの地点では、昼間に大きく潮が引くのは春から夏で、秋から冬の大潮の深い干潮は夜間に来やすくなります(季節で変わる干潮の時間帯)。年間を通じた定期調査を計画する場合は、季節によって日中に確保できる干出時間が変わる点を見込んでおく必要があります。
気象庁の2026年の潮位表で全国の公式観測点239地点を調べると、日中(6〜18時)の干潮が年間で最も低くなる月は、多い順に5月(144地点)、4月(30地点)、2月(24地点)でした。3月から8月のいずれかになった地点は198地点(83%)です。
比較できるデータにするために
- 観察・採取を行った時刻と、その時刻の推算潮位を記録しておくと、調査回ごとの潮位条件の違いを後から確認できます。10分毎の潮位は地点ページの「CSV」ボタンから書き出せます。
- 推算潮位は天文潮位であり、実際の水位は気圧や風で数十cmずれることがあります(潮位偏差とは)。現地の水位標などによる実測値もあわせて記録すると確実です。
- 潮位は観測点ごとの基準面からの高さです。異なる観測点の潮位を並べて比べるときは、基準面が違うことに注意してください。
- 調査地点が観測点から離れている場合、満潮・干潮の時刻が数分から数十分ずれることがあります。
安全と手続き
- 干潟や磯での作業は2人以上で行い、撤収を始める時刻(例:干潮時刻の1時間後)をあらかじめ決めておきます。
- 水産動植物の採捕には、漁業権や都道府県の漁業調整規則による制限があり、調査目的でも特別採捕の許可が必要になる場合があります。自然公園や保護区では別の許可が必要なこともあります。
- 雷・強風・濃霧のときは作業を中止してください。
ほかの用途から探す
- 釣りの潮見表・タイドグラフ潮が動く時間帯を見て釣行の計画を立てる
- 潮干狩りの潮見表・タイドグラフ大潮・中潮の干潮前後をねらう
- サーフィンの潮見表・タイドグラフ干満のタイミングを事前に把握する
- 航海管理の潮見表・タイドグラフ入出港や浅瀬通過の潮位条件を確認する