航海管理の潮見表・タイドグラフ
入出港や浅瀬通過の潮位条件を確認する
入出港、係留、浅瀬の通過などの計画では、船体や海域に合わせて必要な潮位を確認する必要があります。地点ページの「用途別モード」で航海管理を選ぶと、必要な潮位帯と潮の向きを設定し、条件に合う時間帯をグラフと10分毎の潮位で確認できます。
掲載値は天文潮位の推算値であり、実測水位、海図、水路通報、気象・海象情報の代わりにはなりません。安全に関わる最終判断には、必ず公式の航海情報と現地状況を使用してください。
地方から選ぶ
AREAS潮高と海図の水深
海図に記載されている水深は、その海域の基準面(最低水面)からの深さです。実際の水深は、おおむね「海図の水深+その時刻の潮高」になります。浅瀬の通過や喫水の深い船の入出港では、通過予定時刻の潮高を確認し、船体の喫水に対して余裕のある水深が保てるかを見込みます。
計算の例
2020年7月25日の呉(気象庁の推算値)は、0:47に満潮375cm、6:54に干潮99cm、12:49に満潮332cm、19:05に干潮49cmでした。この日、海図の水深が1.5mの浅瀬を喫水1.2mの船で通る場合を考えます。
| 時刻 | 潮位 | おおよその水深 | 喫水1.2mとの差 |
|---|---|---|---|
| 12:49 満潮 | 332 cm | 約4.8 m | 約3.6 m |
| 6:54 干潮 | 99 cm | 約2.5 m | 約1.3 m |
| 19:05 干潮 | 49 cm | 約2.0 m | 約0.8 m |
同じ浅瀬でも、昼の満潮と夕方の干潮では水深が3m近く違い、船底の下の余裕は4分の1以下になります。干潮が1日に2回ある日でも、2回の干潮の深さは同じではありません。この日は夕方の干潮のほうが50cm低く、通過の時刻を決めるときは「干潮かどうか」だけでなく、その干潮の潮位まで確かめる必要があります。運営者が瀬戸内海で釣り場の水深を測ったときも、測る時刻によって水深が2〜3m変わるため、潮位で補正していました(釣り場の水深は潮で3m変わる)。
ただし当サイトの潮位は気象庁の潮位表によるもので、海図の基準面と一致するかどうかは港によって確認が必要です。航海に用いる潮汐の値は、海上保安庁が提供している潮汐推算や潮汐表を正としてください。
計画に使うときの注意
- 推算潮位には気圧・風による変動が含まれません。低気圧の通過時や強い風が続くときは、実際の潮位が推算値より数十cm高く、または低くなることがあります(潮位偏差とは)。
- 潮位と潮流は別の現象です。海峡や水道では、満潮・干潮の時刻と流れの向きが変わる時刻が一致しないことがあります。潮流は海上保安庁の潮流推算で確認してください(潮汐と潮流の違い)。
- 観測点から離れた港では、満潮・干潮の時刻と潮位が観測点とずれることがあります。
- 最新の航行警報・水路通報、気象・海象の警報を必ず確認してください。
当サイトの使い方
地点ページの「用途別モード」で航海管理を選ぶと、必要な潮位帯と潮の向きを条件にして、その条件を満たす時間帯をタイドグラフ上で確認できます。10分毎の潮位はCSVで書き出せるので、運航計画表への転記にも使えます。いずれも計画段階の目安として使い、最終的な判断には公式の情報と現地の状況を用いてください。潮位の変化が緩やかになる時間帯については潮止まりとはで説明しています。
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