しおどき SHIODOKI

干満差は地域でこんなに違う — 瀬戸内海・太平洋側・日本海側の比較

潮の満ち引きは月・太陽の引力という同じ仕組みで起きているにもかかわらず、干満差(満潮と干潮の潮位差)は日本国内でも場所によって大きく異なります。瀬戸内海の奥では大潮のとき4m近くになる一方、日本海側の多くの地点では数十cm程度にとどまります。同じ「潮の満ち引き」でも、体感できる大きさはまったく違うということです。

瀬戸内海の干満差が大きい理由

瀬戸内海は、太平洋からの潮の波が豊後水道・紀伊水道という2つの狭い水道を通って入り込む、東西に長く奥まった内海です。狭い水道を通って湾内に押し込まれた潮の波は、湾の形状や水深との兼ね合いで増幅されやすく、外洋よりも大きな干満差になる場所があります。瀬戸内海の中でも場所によって干満差の大きさに差があるのは、この増幅の効き方が地形ごとに異なるためです。

日本海側の干満差が小さい理由

日本海は、津軽海峡・対馬海峡・宗谷海峡といった狭くて浅い海峡でしか外洋とつながっていない、ほぼ閉じた海です。外洋の大きな潮の波は、これらの狭い海峡を通り抜ける際に大部分が遮られてしまい、日本海の内部まで十分に伝わりません。そのため日本海側の多くの地点では、太平洋側と比べて干満差がかなり小さくなります。

太平洋側は「標準的」な大きさ

外洋に直接面した太平洋側の海岸は、瀬戸内海のような増幅も、日本海のような遮断も受けにくく、比較的素直に外洋の潮汐がそのまま現れます。地点や湾の形状にもよりますが、干満差はおおむね1〜2m程度になることが多く、瀬戸内海と日本海側の中間的な大きさと捉えると分かりやすいです。

自分の地点の実際の数値を確認する

ここで書いた地域ごとの傾向はあくまで目安で、同じ地域の中でも湾の奥か外洋に近いかによって干満差はかなり変わります。しおどきの各地点ページでは、その日・その地点の実際の干満差(cm)を数値で掲載しています。「潮がよく動く時間帯」の算出でも、地域による干満差の違いを吸収するために絶対値ではなく比率で閾値を決めています(詳しくは「潮がよく動く時間帯」とは)。

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