しおどき SHIODOKI

1日に満潮が1回しかない日があるのはなぜ

公開日:2026-08-24 更新日:2026-10-04

潮見表を見ていると、いつもは満潮・干潮が2回ずつ書かれているのに、日によって1回しか載っていないことがあります。欠測でなければ、その日の0〜24時に公表されている満潮が1回という意味です。日周潮の影響のほか、満潮の周期が12時間ぴったりではないため、2回目が翌日に入る場合もあります。

実際の潮見表で読む

01002003004000時6時12時18時24時06:04 / 32cm12:35 / 354cm18:32 / 141cm
2026年10月1日・広島の推算値を使った例

この日の表に載る満潮は12:35の1回です。0時の潮位は338cmで、前日からの下げ潮の途中です。1日を0〜24時で区切る影響もあるため、回数だけで日周潮と断定せず、前後の日も確認します。

曲線は毎時値を10分刻みに補間。印は気象庁の満干潮公表値です。例の元データ:気象庁2026年潮位表・広島(テキスト)。最新の日付は広島の潮見表で確認できます。

半日周潮と日周潮

潮汐は、周期の異なる複数の波(分潮)を足し合わせたものです。大きく分けると、約12時間25分の周期で満ち引きする半日周潮と、約24時間50分の周期で1日1回だけ満ち引きする日周潮があります。

どちらが優勢かは場所によって決まっており、半日周潮が優勢な地点では1日2回、日周潮が優勢な地点では1日1回の満潮になります。日本の多くの地点は両者が混ざった「混合潮」で、ふだんは半日周潮が優勢なため1日2回の満ち引きになります。

日潮不等 — 2回の満潮の高さが揃わない

1日2回の満潮でも、よく見ると高さが同じではありません。この差を日潮不等と呼びます。原因は月の赤緯(月が地球の赤道面からどれだけ南北にずれているか)です。月が赤道の真上にあるときは2回の満潮がほぼ同じ高さになりますが、月が南北に大きくずれると、地球が1回転する間に通過する2つの膨らみの大きさに差が生まれます。

この日潮不等が大きくなると、小さいほうの満潮が非常に浅くなり、潮位のカーブに山として現れなくなります。これも「1日1回しか満潮がない日」が生じる理由のひとつです。月の赤緯は約27.2日の周期で変化するため、日潮不等の大きい時期は周期的に訪れます。

地域による違い

日周潮の成分が相対的に強い海域では、この現象が起きやすくなります。日本では日本海側やオホーツク海沿岸で日周潮の割合が大きく、1日1回の満ち引きになる日が比較的よく現れます。逆に瀬戸内海や太平洋側の多くの地点では半日周潮が強く優勢で、ほとんどの日が2回です。

地域によって潮の性質がここまで違う背景は干満差は地域でこんなに違うでも解説しています。しおどきの各地点ページでは、その日の満潮・干潮を実際の回数どおりに掲載し、10分毎の潮位とタイドグラフでカーブの形もあわせて確認できます。

参考資料

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