潮位の「cm」は何の高さ?基準面と標高(海抜)の違い
潮見表の潮位は「cm」という単位で書かれているため、山の標高や土地の海抜と同じ感覚で比べてしまいがちですが、実は基準としている高さがまったく別のものです。
潮位の基準面は「そこより下がりにくい高さ」
潮位表の潮位は、地点ごとに定められた基準面(略最低低潮面)からの高さです。基準面は、実際の潮位がその高さを下回ることが極めてまれになるよう、各地点の潮位変動の記録にもとづいて低めに設定されています。これは船舶が座礁しない水深を保証するために、海図の水深を控えめに示す目的で決められているためです。したがって潮位0cmという表示は「海面がなくなる」という意味ではなく、「めったに下回らない基準の高さより何cm上にあるか」という意味になります。
標高(海抜)は別の基準を使う
一方、山の標高や土地の海抜は、東京湾の平均海面を基準(日本水準原点、いわゆるT.P.)として測られています。こちらは「平均的にどれくらいの高さか」を示す基準で、潮位表が使う「めったに下回らない低い基準」とは考え方も数値も異なります。基準面と標高の基準との差(オフセット)は港ごとに違うため、一律の換算式はありません。
異なる地点の潮位を直接比べられない理由
基準面は地点ごとに個別に決められているため、ある地点の潮位120cmと、別の地点の潮位120cmは、同じ高さの海面を意味しません。潮位は「その地点の中で、時間によって潮がどれだけ上下しているか」を見るための数値であり、地点をまたいだ高さの比較には使えません。港の水深や防潮堤の高さなど、実際の高さを知りたい場合は、その施設の管理者が示す基準にもとづく数値を確認する必要があります。
潮位そのものの読み方は潮見表の見方で、気象庁の公式観測点がない地点でどう近似しているかはこのサイトについてで説明しています。
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