しおどき SHIODOKI

高潮と異常潮位 — 潮見表どおりにならない日

潮見表の潮位は天文計算による推算値なので、気象や海洋の変動による上昇分は含まれていません。特に危険なのが高潮異常潮位です。どちらも潮見表を見ているだけでは気づけません。

高潮

台風や発達した低気圧が接近すると、中心の低い気圧が海面を吸い上げ、同時に強い風が海水を岸へ吹き寄せます。この2つが重なって海面が急激に上昇する現象が高潮です。上昇量は湾の形状に強く左右され、南に開いた浅く奥まった湾では特に大きくなります。

もっとも危険なのは、高潮のピークが大潮の満潮と重なる場合です。天文潮位がもともと最も高い時間帯に高潮による上昇が上乗せされるため、防潮堤を越えて浸水に至ることがあります。台風接近時に潮見表で満潮時刻を確認する意味は、まさにここにあります(潮回りについては大潮・小潮とは)。

異常潮位

台風がいなくても、海面が平年より数十cm高い状態が数日から数週間続くことがあります。これを異常潮位と呼びます。主な原因は黒潮の流路変動と、海水温の上昇による海水の膨張です。

高潮のように急激ではないぶん気づきにくい一方、期間が長いため、大潮の満潮と重なる日が何度も訪れます。浸水被害が出るのは、多くの場合この「異常潮位が続いている期間の大潮の満潮」です。

潮見表と併せて確認すべきもの

しおどきが掲載しているのはあくまで天文推算値です。台風接近時や、実測が推算より高い状態が続いているときは、この数値だけで判断しないでください。推算値と実測のずれの仕組みは潮位偏差とはで解説しています。

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